【前回までのあらすじ】
体調を崩し、車が運転できなくなり、病院では耳管開放症の診断を受け、整体院では首に原因があると言われたコルクさんは、身体を治すため、思いつく事をやっていた…。
車の運転をはじめとする、今コルクさんを悩ませている、その他の弊害を克服する!
「束になってかかってこい!コルクさんはそう簡単にはめげないのだ!」
と何者かに言い放ち、躍起になっているコルクさんは、朝起きて特に食べたい訳ではないが、パンを食べる。
続いてめまい体操をする。
テレビ(朝のニュース)を観る(普段のコルクさんは、余りテレビを観ません、朝のニュース位で、それ以外ほとんどつけません)。
9:30頃になると、ガムを噛み車を運転する…。
3日程続けるが…、特に進展なし”(-“”-)”
3日目なんかはガムを噛んでいるせいでクラッとくるのが、ひどくなるのではないか…と思える程だった…。
整体院へ行った際、金沢駅で座り込んでしまったが、これも克服しようと、午後になると自転車で最寄り駅へ向かう。
金沢駅で降りる…、やはりベンチに座り込んで動けないコルクさん…。
人の流れでクラクラしてしまうのだ…、これも気持ち悪いのだ…。
30分程で…電車に乗って帰った…。
それでもめげないコルクさんは、3日目位になると何とか慣れてきて2時間は駅のベンチに座っていられるようになった(ちょっと迷惑か…)…、が歩き回る事は難しいようだ…。
帰ってからテレビを観る、画面をみているとクラクラして、気分が悪くなる為、ワザとそれに挑むのだ!
とは言っても、先ほど話した通り、コルクさんはテレビがあまり好きではありません…。
観たくもないテレビを、2時間も観るのはかなりの苦痛を強いられる…。
この苦痛は、後に友人にDVDを借りることにより、見事なまでに解消されることになる。
ここまではお分かり頂けただろうか?まとめるとこういう事である。
朝起きて、何か食べる。
めまい体操をする。
朝のニュース番組を観る。
9:30頃から車の運転をする。
10:30頃には帰ってくる(運転は1時間していたわけではなく、何度も停まり、休みながらしていたので、運転していた時間は合計しても20分位だろう)。
帰ってきたら寝る(車酔いがひどいのだ)。
1時間半~2時間ほどして起きる。
体調がそこそこ回復している。
めまい体操をする。
何か食べる。
13:00~13:30を過ぎた辺りに、自転車に乗り最寄り駅へ向かう。
電車に乗り、金沢駅で降りる。
駅のベンチに座る。
15:30~16:00頃帰宅。
テレビを1時間~2時間観る。
18:00を過ぎた辺りで、30分程近所を歩く。
19:00頃夕食を食べる。
20:00を過ぎた辺りで、お風呂に入って身体を温める。
入浴後、めまい体操、ストレッチなどを行う。
22:00頃寝る。
と、こういうメニューでコルクさんは、毎日を過ごしていたのだ。
ちなみに、友人が訪ねてくる時は夜なので、18:00頃からのメニューが変わることはあったが…。
一見すると、フラフラでヘロヘロな状態で、わざわざここまでの事を、強いる必要も無かったとも思えるが、この時のコルクさんは「冷静さ」というものを、資源ごみの日にペットボトルと一緒に出してしまたのでは無いか?と思う程、突き進む事しか考えていなかった…。
思考の中で…、天使と悪魔がささやき…、葛藤が起こる…。
天使が言う「今は身体を休める時だよ…コルクさん、ちゃんと身体に従わないと…」
割り込むように悪魔が出てくる「へへへ、いいのかぁ?コルクゥ~、このままの身体でぇ~、今までドライブは楽しかっただろう…さあ行けよ」
となると、「よぉーし!へへへ」と悪魔が勝ち、キバとシッポのはえたコルクさんは、出かけてしまうのである…。
コルクさんの人生は、悪魔の連戦連勝である…。
ごくまれに、天使が勝つこともあるのだが、その後の物足りなさは何なんだろうか…。
知っている人がいたら是非教えてください、コルクさん宛にお願い致します(^_-)。
車の運転についてだが、その時のコルクさんにはガムという選択肢は合わなかったようだ…。
それでも諦めない、しつこさとしぶとさを兼ね備えたコルクさんは、何かないかと考え、探し続ける!
そんな中、ネットで興味深い記事を目にするコルクさん…、『三半規管を鍛える…』とかなんとか書いてある記事である。
コルクさんは、日々めまい体操をしているが、それとはちょっと違う(?)ようだ…。
コルクさんの、記憶が確かなら(コルクさんの記憶は非常にあやしい…)、めまい体操は小脳を鍛える、と書いてあったと思うが…。
三半規管を鍛えるというのとは違うのだろうか…、結局のところ、行きつく先は同じになるのか…。
とにかく三半規管を鍛えることは、車酔いには効果的だというのである…。
そういえば、スケート選手や体操選手でも最初は目が回るらしい、鍛えて、慣れることにより、クルクル回った後もピタッと身体を止めれる、という話や、船乗りも最初は酔う人もいる、慣れて酔わなくなる、など聞いたことがあるが、そういう理屈なのかもしれない…。
コルクさんは、幼い頃より回転系が苦手である、遊園地のコーヒーカップにはとても乗れないのだ。
とにかく観ていくと、幾つか書いてある…。
まずは、前転、後転!簡単に言えば、子供の頃にやった『でんぐり返し』である。
次は『回転椅子』文字通り、回転式の椅子に乗ってクルクル回るというものである…。
縦回転と横回転という視点から、まずはこの二つから挑戦してみようと思ったコルクさん!
であったが…、それと同時に心に葛藤が生じる!
40過ぎたオッサンが…、仕事を休んで、でんぐり返しなど…、してていいものだろうか…。
椅子に乗ってクルクル回っていて…いいものだろうか…。
自己嫌悪が先に立ちそうである…。
考え込む事しばし…。
ただ…、今のコルクさんは…、背に腹は代えられないのであるっ!
首を痛めないよに、首枕を巻いたコルクさんは、準備完了!
車の運転!またしかり、コーヒーカップにも乗る!と欲を出したコルクさん!
この大宇宙よ!神よ!仏よ!今までお世話になった皆様よ!
このコルクさんの生き様をとくと見よ!
「行くぞおおお!」
意気込んだコルクさんは、でんぐり返しをしてみる!
クラクラクラクラ~…
世界が回っている…(@_@)…「あああ…」
治まると、後ろへ回る…。
前転後転、3回で終了…。
気持ち悪い(T_T)/~~~
これは確かに慣れるもので、3日目には前後、10回ずつ行えるまでになっていた、回り終わった後に感じる回転も、すぐに終わるのだ。
あまり言いたくはないが、楽しさすら出てくる。
40過ぎのオッサンが、楽しそうに前へ後ろへでんぐり返しをしている、…、これを日曜の昼下がりの公園でやったらどうなるか…、親たちは一同に子供の目をふさぐだろう…。
回転椅子も同じであった、最初にやると酔う!
おそらくご想像の通りだ…、が、慣れてくると、回り終わった後のグルグルがすぐに収まるのだ。
この目を覆いたくなるような、涙ぐましい努力の甲斐あってか、コルクさんは隣町のほんの入り口まで運転できるようになったのである。
この状態になってから、行けなかったコルクさんお気に入りの公園へ行けたのも丁度この時だ。
コルクさんの住家から車で7~8分の所に、ちょっと広い公園がある。
この公園は、木や花といった植物も多く、春には桜、秋には紅葉、池には鯉が泳いでおり、そこそこの広さもあるため、公園を1周するだけでも、それなりの運動になる。
コルクさんは、この公園が大のお気に入りである、暇を見つけてはここへ来るのだ。
歩いているだけで清々しく、心地よい、気が向いたら鯉に餌をあげる(100円)、時々スズメバチに出くわし全力疾走を強いられるが、ほかに弊害は見当たらない。
車に乗れなくなり2週間を過ぎている…、ようやく来れた公園へ降り立つコルクさんは嬉しさのあまり、歩き出す!
…が、やはり調子が悪いようで、少し歩くとベンチに座り込む…。
10分程で、身体が落ち着いてくる。
すぐに住家へ引き返すコルクさんであった…。
「た…退却…」(*_*)
【次回予告】
コルクさんの身を案じてくれた友人が現れる…。
そこには色々な展開が待っていた。
突如、コルクさんの前に現れたこの友人は、果たして敵なのか味方なのか…。
コメントはこちら