【前回までのあらすじ】
パニック障害の治療のため、薬を飲み始める。
幾つかの症状に、確実に改善がみられてきていた。
そんな時、突然めまいが起こる…、何とか自力で治したのだが…。
丁度その頃、コルクさんにはもう一つの課題があった。
首の痛みが、再発して来ていたのである!
以前から、肩コリ、首コリがあったコルクさん。
特に、首のコリとは、長い間に渡り、アントニオ猪木 VS ハルクホーガンのような、激闘を繰り返していた。
昨年だったと思うが、後頭部の辺りが急に痛くなって来たことがあった。
コルクさんは、頭痛持ちでは無い。
この『後頭部が急に痛くなってくる悪いヤツ』は、コルクさんから栄養を取り、血液を吸い、日に日に成長し、力を蓄えていったのだ。
一週間程して、さすがに我慢できなくなったコルクさんは、病院慣れしていないため、取り敢えず総合病院へ行った。
総合案内(?)に居た人に、症状を話し、何科に行けばいいのか尋ねる。
神経内科へ、ということで、素直に行ったコルクさんは、頭のレントゲンなど撮ってもらって、色々調べた結果…
「異常ありません」
と笑顔で言われた…。
「ありがとうございました」
と笑顔で答えた…。
住家に帰り、色々と調べると、首や肩のコリからでる症状かもしれない、との結論に至ったコルクさん。
翌日、鍼灸整骨院にて症状を話し、針治療などをしてもらう。
住家に帰っても、マッサージ器などで、肩や首をマッサージしていたコルクさん。
その後『後頭部が急に痛くなってくる悪いヤツ』が現れる事は無かったのであった…。
コルクさんに、恐れを抱いて逃げていったのだろう。
以前から、鍼灸整骨院で針治療をしてもらったり、痛みがある時はシップを貼るなどしていた。
昨年の『後頭部が急に痛くなってくる悪いヤツ』や『良性発作性頭位めまい症』になった辺りから、これまでと、身体の捉え方が変わってきていたコルクさん。
シップなど、痛みをとるために優れているものは幾つかある。
だがそれは応急処置で、痛みはとれるが、そいつは…いずれまたやってくる。
根本的に治していかなければ…、と幾つか取り組んでいた。
とにかく身体が硬くなっていたため、ストレッチ!
これは面白いのだ、わりかし効果を感じ取れる。
ウハウハ気分で、調子に乗ってやっていたコルクさんは!…、股関節を痛めたのである…(-_-;)
「ストレッチはやりすぎには注意して下さい!身体を痛めてしまう恐れがあります」
という注意書きを読んだのは、痛めてからであった…。
一番最後に書いてどうする…、むしろ一番最初に書いておくべき事だろう…。
…、どう考えても一番最初に書いておくべきことだろう…。
無意識のうちに、このフレーズが何度も口ついて出てくる、口先がひん曲がってしまうコルクさんであった…。
話がそれてしまったので、戻しましょう。
前章の『自律神経の乱れに整体の効果は』で、登場した整体院にも時折通っていたコルクさん。
丁度、この頃も行ったのだ。
整体院の先生との会話で、パニック障害と診断された事や、薬の治療が始まった事などを話した。
「パニック障害…、そう言うだろうねぇ、薬か…、飲むとフラフラするからねぇ…、大丈夫かな?」
角度が違えば、捉え方も違うものである。
東洋医学では、『その症状を、元の状態に戻していく』と、聞いた事がある。
診断名うんぬんとかの、見解ではないのかもしれない。
治療が終わると、確かに首が楽になる!
横を向く時などは格段に違う。
この頃より、ストレッチ(やりすぎには注意してます)や、首や肩を温めて、血行を良くする事。
そもそもの姿勢など、色々と、矯正をはじめていくコルクさん。
やはり、痛みが強い時は、冷たいシップなどで、とにかく痛みをとる。
その後は、温めるモノを使って血行を促進させる。
身体を柔らかくする。
首コリ、肩コリのストレッチも行う。
このパソコンをしている時は、首枕を使っている。
身体のバランスを矯正しながら、首の痛みをとっていく事もしたり…。
1週間程で、首の痛みはかなり和らいだ。
コルクさん流の、今現在の結論だが…、コリを改善させていくには、即効性は求めない事である…。
徐々に時間を掛けてやっていく…。
ここがコルクさんにとって、性格上、一番難解な部分であった…。
これを読んでくれている方で、「続かない」と思ってしまう方もいるだろう。
コルクさんが、まさにそういう人間であるから、よーく分かるのだ。
コルクさんは、そもそも、決められたことを毎日やる…、という事が苦手なのだ!
これは自信を持って言える!
ただこれは、「やらなければ感が」強い時である。
自分が楽しんでやっている場合は、案外続くモノである。
そのうち、やらないと落ち着かなくなる!
ここが重要ポイントだ‼
その辺りから、徐々に身体の改善が見られてくるのではないだろうか…
これが、昨年あたりから研究をはじめている『コルク身体研究所』の所長である、コルク身体博士先生の見解であ-る。
9月も後半に差し掛かっていた。
この時の現状を簡単に説明しておこう。
車の運転に関しては、下道は、ほぼ問題なく運転で来るまでになっていた。
これで、日常生活での不便性はかなり無くなった!
バイパス、広くてややスピードを出す道路は、未だ違和感を覚える状況もあったが…。
もう一つは、クラクラする事である。
薬の調整により、身体のふらふら感はかなり治まっては来ていた…。
ちょっと分かりづらいかもしれないので、説明しておきます。
「ふらふら」とは身体がふらふらしている事を、指してます。
「クラクラ」と頭や目がクラクラしている感じを想像して下さい。
その違いです。
そのクラクラは、歩いている時は、目の焦点が合わないような感じを受ける事もあり、すごく疲れるのであります。
これについては、何をしたらいいのか…
かなり模索したが、『血流を良くする』という所へ行きついた。
その中の一つは、運動である。
あまり頑張りすぎる運動をすると、自律神経に良くないのではないだろうか…。
と思ったコルクさんは、良いのか悪いのかは今一つ分からないが、適度な運動(散歩程度)をしていく事にするのであった。
この時期になり、一番改善させようとしているのは、『車の運転』から『クラクラを何とかする』という所に変わっていた。
理由は仕事復帰のためである。
この頃は、職場までの運転は出来るようになっていた。
長時間や、高速道路などは無理だが、現状はそこまで望んでいなかった…。
職場へ復帰しました!…クラクラして倒れました…!この状態では早退しようにも帰りの車の運転が出来ません…!
なーんて事にでもなった日には…
「何しに来たんだ…コルクさんは…」
「久し振りに見たけど、あいつはホントにコルクさんなのか?」
「モルクさんじゃねーの?」
「もう邪魔だから帰れよモズクぅー」
なんて…、
今までそこそこ頑張って働いてきたのに…。
後輩から呼び捨てにされたあげく…最後はモズク呼ばわりされてしまう…(涙)
そんな事にでもなってしまえば…
どうしようもない不甲斐なさと頼りなさを兼ね備え、事あるごとに、すぐにスネてしまう…、手のつけようの無いイジけたオッサンの出来上がりである…(+o+)
出勤しない方がましである…。
という可能性を打ち消す為にも、コルクさんは日々突き進むのである!
そんな熱い思いから、やって来たのはいつもの公園。
今日は、正直あまり体調が良いとは言えない…。
がっ、闘う男!
グラディエーターコルクは、めげずに散歩をするのである!
ヨロヨロと歩きながら…ふと気が付く…。
今日は、やたらと人が多い…
土曜日だ…!
この公園は広いため、土曜、日曜などになれば、家族連れや子供達でにぎわっている。
平日の午前中は、人生の大先輩達が、大勢集まりゲートボール(?)のような事をやっている。
みんなに愛されている公園である。
そんな中、ヨロヨロと歩いているコルクさん…
「今日は土曜日か…、曜日感覚なんて、いつの間にかどこかへ行っちゃったなぁ…」
などと、つぶやいていた次の瞬間!
ドン!
「あ痛っ…!」
ぶつかった衝撃と共にヨロけるコルクさん…!
足元にはコルクさんを襲ったであろう、サッカーボールが…
斜め後を見ると、低学年らしき小さな男の子が二人、こちらを見ている…。
状況から見るに、このサッカーボールは、この男の子二人のモノに間違いなさそうだ…
ボールが当り、危うく倒れてしまいそうになったコルクさん。
瞬間的に!
「このっ!危ないだろおおお!(怒)」
と、怒鳴りそうになってしまう!
ただ、この時のコルクさんは…身体を治すための散歩をしているのだ…。
低学年二人といっても、今のコルクさんはク~ラクラのヨ~ロヨロ…
戦った場合…、不利である…(汗)
正直、勝ち目が無い…
「えいっ」
なんて押されでもしたら、倒れ込んでしまい…立ち上れないかもしれない…。
低学年の二人に倒されてしまったとなれば…、そんなモノが記憶に残ってしまえば…、今後の人生にも、後々響いてきそうである…。
非常に危うい状況に立たされてしまった、グラディエーターコルク…。
もう、これしかない…。
ゆっくりしゃがみ込んだコルクさんは、サッカーボールを持つ…。
その二人に向かって…そっと転がしたのであった(サッカーボールだけに、蹴って返すことも出来たと思うかもしれないが、ボールを蹴ると、バランスを崩して倒れてしまう恐れがあったための選択である)。
「ありがとうございまーす」
と返ってきた言葉に、右手を上げて答えたコルクさん…。
すごすごと、その場を立ち去るコルクさん…、その姿を公園の木々は優しく見守るのであった…。
【次回予告】
仕事復帰の予定日が間近に迫ったコルクさんは、体調管理、苦手克服のためだけに絞った生活を送っていく。
その生活により、わずかではあるが改善にむかって行く…、その内容とは…。
コメントはこちら